「SNSを使うたびにエロ目的のメッセージが届く」「ヤリモクの人ばかりで疲れ果ててしまった」、SNSは便利な反面、不快なアプローチや望まない性的な接触を受けやすい場でもあります。
とくに真剣な交流や情報収集をしたいだけなのに、エロ目的の人々から繰り返し絡まれると心がすり減ります。
この記事では心理カウンセラーの視点から、「なぜSNSにはエロ目的の人が多いのか」という背景と、心を守る具体的な対処法をわかりやすく解説します。安心してSNSと付き合うためのヒントを、一緒に考えていきましょう。
なぜSNSにエロ目的の人が多いのか?
匿名性の高さと心理的ハードルの低下
SNSは匿名性が高く、「リアルでは言いにくいこと」も簡単に発信できます。顔が見えない分、相手の反応や気持ちを想像する力が弱まり、「断られても傷つかない」という心理から軽率なエロ目的アプローチが増えます。
またSNSには「短時間で広範囲の人に接触できる」という特徴があり、少ない労力で多くの相手に声をかけられることで「数撃ちゃ当たる」的な行動を取りやすくなるのです。
承認欲求・支配欲の表れ
エロ目的で絡んでくる人の中には「自分の性的魅力を確認したい」「相手を支配して優越感を得たい」という欲求が根底にあります。
SNSはこうした「承認欲求」「支配欲」を匿名で手軽に満たせる場でもあるため、相手の気持ちや迷惑さを顧みずに行動する人が出てきます。
SNS文化の影響
一部のSNSや出会い系アプリでは「性的な出会いを目的とした使い方」が黙認・助長されていることもあります。こうした文化や投稿の流れに影響され「これくらいは当たり前」と考える人が増え、エロ目的の接触が蔓延しやすくなります。
エロ目的の絡みが心に与える影響
嫌悪感・不快感の蓄積
望まない性的接触は「心の境界線を侵される」体験であり、繰り返されることで強いストレスになります。はじめは軽い不快感でも、続くと嫌悪感・怒り・無力感が積み重なり、SNSを開くこと自体が苦痛になるケースもあります。
自己肯定感の低下
「どうせまたこんなメッセージが来るんだろう」と無力感が強まったり、「私に隙があるのかもしれない」と自分を責める気持ちが芽生えやすくなります。これが続くと自己肯定感が低下し、リアルの人間関係や仕事・生活への意欲にも影響が出かねません。
SNS疲れ・孤立感
SNSの利用そのものが「嫌なもの」になってしまうと、本来得られるはずの情報や交流のメリットを手放すことにもなります。「自分はもうSNSに向いていないのかも」と感じ、孤立感が強まることもあります。
心を守る実践的な7つの対処法
境界線を明確にする
「私はこれには応じない」「不快なものは断っていい」という自分なりの基準を明確にしましょう。基準があると迷わず毅然と対応できます。自分の気持ちや快・不快を尊重することが大切です。
ブロック・ミュート・通報を活用する
SNSには「自分を守るツール」が備わっています。不快な相手は迷わずブロック・ミュート・通報しましょう。遠慮や罪悪感は不要です。「自分の心を守る行動」として正当です。
投稿内容・公開範囲を見直す
- 投稿の公開範囲を限定する(友達のみ・非公開)
- プロフィールや投稿写真を過度に露出しない
こうした工夫で「ターゲットになりにくい環境」を作れます。無理に自分を変える必要はありませんが、リスク管理は大切です。
SNS利用時間・頻度を調整する
SNSに触れる時間を減らすことで「疲れや嫌悪感」の蓄積を防げます。
- SNS断ちの日を設ける
- SNSアプリをスマホから削除する
- ログインする時間帯を決める
こうした「デジタルデトックス」も有効です。
信頼できる人に相談する
不快な経験は抱え込まず、信頼できる友人・家族・専門家に話しましょう。「こんなことで相談していいの?」と思わずに、自分の気持ちを大切にする姿勢が大切です。
自己肯定感を育てる習慣を持つ
- 小さな成功体験を振り返る
- 自分が大切にしたい価値観を書き出す
- 好きなこと・得意なことに取り組む
こうした習慣が「SNSの評価や絡みに振り回されない心」を育てます。
必要ならSNSプラットフォームを変える
どうしても疲れる場合は思い切ってSNSを変えるのも手です。比較的「安全で心地よいSNS」への移行や、オフライン中心の交流へのシフトも選択肢の一つです。
SNSとの健全な距離感を育てよう
SNSは本来、人生を豊かにするツールの一つです。ですが「心が疲れるなら距離を取っていい」「使わない選択もOK」という柔軟さを持つことが大切です。
あなたの心地よさを最優先にしながら、無理のない範囲でSNSと付き合っていきましょう。
おわりに
エロ目的の人に悩まされる苦しさは簡単に人に話せず、ひとりで抱え込みがちです。でも決してあなたが悪いわけではありません。
大切なのは「嫌なことは嫌と言っていい」「自分を守る権利がある」ということに気づくこと。そして必要なら環境を変えたり助けを求めてもいいのです。
この記事がその第一歩となり、あなたが安心してSNSを使えるきっかけになれば幸いです。