フォロワーを増やすために卑猥な自撮りなど過激な投稿をしてしまう

「もっとフォロワーを増やしたい」「みんなに注目されたい」、、、そんな思いからつい卑猥な自撮りや過激な投稿を繰り返してしまう。あとから後悔や自己嫌悪に悩まされる——。そんな苦しい思いを抱えている方は少なくありません。

この記事ではベテラン心理カウンセラーの視点から「なぜ過激な投稿をしてしまうのか」という心理背景と、心がラクになる具体的な対処法をお伝えします。

SNSと上手な距離感を取り戻し、自分らしく安心して過ごせるよう一緒に考えていきましょう。

なぜ過激な投稿をしてしまうのか?その心理

強い承認欲求

「他人から認められたい」「注目されたい」——これらは誰もが持つ自然な気持ちです。

SNSはその欲求をすぐに満たしてくれる場でもあります。

特に卑猥な自撮りや刺激的な投稿は「短時間で多くの反応が得られる」ため、承認欲求を簡単に満たせる手段となりやすいのです。

しかし得られる承認は一時的なもので、「もっともっと」とエスカレートしがちです。

自己肯定感の低下

もともと自己肯定感が揺らいでいるときほど「SNS上の評価」で自分の価値を測りやすくなります。

  • 人間関係で孤独を感じている
  • 学校や仕事で自信を失っている

こうした背景があると「SNSで注目されることで自分の存在価値を確かめたい」と思い、過激な投稿に走りやすくなります。

FOMO(取り残される不安)

SNSは常に他人の華やかな投稿が流れてくる場。「あの人は注目されている」「自分は埋もれている」という焦りから「自分も目立たなくては」と感じ、過激な内容に頼ることがあります。

ドーパミン報酬回路の強化

SNSの「いいね」やフォロワーの増加は脳内報酬系(ドーパミン)を刺激し快感を与えます。この快感がクセになると「もっと刺激的な投稿をすれば、もっと快感が得られる」と無意識に学習し、投稿内容がエスカレートします。

過激投稿が心に与える影響

自己嫌悪・後悔

投稿直後は満たされた気持ちでも、時間が経つと「やりすぎたかも」「軽率だった」と後悔が湧きやすいです。

特に周囲から否定的な反応をもらったり、自分の価値観とずれていると感じたときに強い自己嫌悪につながります。

境界線の崩壊

「これくらいなら大丈夫」と思っていた境界線が少しずつ曖昧になり、気づかないうちに「本来ならしたくなかった投稿」までしてしまうことがあります。

長期的なメンタルヘルスへの影響

過激投稿による承認は持続性が低く、「満たされ→空虚→もっと過激に」というサイクルが続くと自己肯定感はますます低下し、不安や抑うつ感が強まりやすくなります。

心がラクになる実践的な5つの対処法

SNS利用の目的を見直す

「なぜ私はSNSを使っているのか?」を改めて明確にしましょう。

  • 趣味仲間との交流?
  • 自己表現?
  • 情報収集?

目的が明確になれば「フォロワー数や注目を集めること=SNSのゴールではない」と気づき、無理な投稿を減らせます。

セルフモニタリングを習慣化する

  • 投稿する前に「これは本当に自分が伝えたいこと?」と自問する
  • 投稿後の気分を記録し「どんな投稿が自分を満たすか」「後悔しやすいか」を把握する

こうした習慣で「無意識に過激な投稿をしてしまう」パターンを減らせます。

自己肯定感を育てる

SNSの外でも「自分には価値がある」と実感できるように

  • 毎日「できたこと日記」を書く
  • 自分が大事にしている価値観を書き出す

などの習慣を持ちましょう。

オフラインの充実

SNS外での満足感が増えると「SNSで無理に目立たなくていい」と自然に思えるようになります。

  • 趣味に没頭する
  • 信頼できる友人と直接会う
  • 自然やアートに触れる

こうした体験を積極的に増やしてみましょう。

必要なら専門家に相談する

「自分ではコントロールが難しい」「SNSのことで心が苦しい」

そんなときは心理カウンセラーなど専門家への相談も有効です。

SNSとの上手な距離感を育てよう

SNSは素晴らしいツールですが「使い方次第で心に負担にもなり得るもの」です。

大切なのは「自分の心地よさを基準にSNSとの距離を調整すること」。

  • 心が揺れやすいときは距離を取る
  • 元気なときは楽しく使う

そんな柔軟さを持つことでSNSに振り回されず「自分軸」で使えるようになります。

おわりに

過激な投稿をしてしまう背景には「誰かに認めてほしい」「つながっていたい」という自然で大切な気持ちがあります。

その気持ちを責めず「じゃあどうすれば無理なく満たせるかな?」と優しく考えることが大切です。

この記事がその一歩になれば幸いです。

あなたが安心して、自分らしくSNSと付き合えますように。