インスタで繋がっている親がストーリーに反応してくるのが気まずい

Instagramのストーリーに何気なく投稿したら、すぐに親からリアクションがきた――。

「え、それ見てたの?」「別に隠してたわけじゃないけど、なんか気まずい…」

そんなふうに感じたこと、ありませんか?

SNSが日常の一部となった今、家族とオンラインでつながることも珍しくありません。

けれど、親世代との距離感に戸惑ったり、反応にモヤっとするのは、あなただけではないのです。

この記事では、インスタで親と繋がることの心理的なストレスや、その背景にある気持ち、そして心がラクになる対処法を、心理カウンセラーの視点から丁寧にひも解いていきます。

なぜ親の反応が気まずいと感じるのか

プライベートな空間を見られる感覚

ストーリーは「気軽な投稿」として、友達やフォロワーに向けて発信しているもの。 その中に親の視線があると、どこか“監視されている”ような感覚になることがあります。

実際には見守ってくれているだけだったとしても、自由に発信できていた空間が少し窮屈に感じるようになるのは自然なことです。

親との価値観のズレ

親世代と私たちの世代では、SNSの使い方や感覚に大きな違いがあります。

「そんなことまで反応してくるの!?」「これは冗談なのにまじめに返されて気まずい…」そんなすれ違いがあると、「もう見ないで」と感じるようになるのも無理はありません。

「見てほしくない」と思う自分を責めないで

親からの反応にモヤっとしても、「冷たいかな」「親不孝かな」と、自分を責めてしまう方もいます。

でも大切なのは、“あなたが感じているその違和感”をちゃんと認めてあげること。

プライベートな感覚や心の距離感は、人によってちがいます。

たとえ相手が親であっても、「ここには踏み込んでほしくない」と感じるなら、それはあなたの大切な境界線なのです。

親とのSNS距離感、どう作る?

ストーリーの公開範囲を見直してみる

インスタには「親しい友達」機能や、特定の人にだけ表示を制限する機能があります。

親をフォローから外さなくても、「この投稿だけは見えないようにしたい」というコントロールができるのです。

誰にも知られず、あなた自身の心地よさを守るための工夫。

罪悪感を感じる必要はありません。

フォロー・フォロワー関係を見直す

「やっぱり繋がっていること自体が気になる…」という場合は、いったん親とのフォロー関係を見直すのもひとつの方法です。

ただし、その場合はリアルでの関係性も踏まえて慎重に。 「ブロックされた!」とショックを受けてしまう親もいるかもしれません。

できれば、他の家族のアカウントや別アカウントを作るなど、ソフトな距離の取り方を考えてみましょう。

親に“悪気がない”ことも忘れずに

親があなたのストーリーに反応してくるのは、多くの場合「あなたを心配している」「元気そうで安心した」など、好意的な気持ちからです。

とはいえ、その“善意”があなたにとって負担になることもあるのが難しいところ。

だからこそ、「反応されたくない=親を嫌いというわけではない」と、自分の中でも切り分けて考えることが大切です。

「うまく伝える」ための言葉の選び方

親に直接「見ないで」と言うのは勇気がいります。 相手を傷つけず、自分の気持ちを伝えるには、次のような伝え方がおすすめです。

  • 「最近、SNSはちょっと友達用って感じで使っててね」
  • 「恥ずかしい投稿もあるから、家族にはあまり見られたくなくて…」
  • 「見られて困るってわけじゃないけど、少しだけ距離を取りたくて」

「やめてほしい」とストレートに言うより、「こうしたい」「こう感じてる」と自分主語で伝えると、相手も受け入れやすくなります。

心の距離を整えるという選択

SNSでの親との関係性に悩むと、「どうしてわかってくれないの?」とイライラしてしまうこともあります。

でも、違う世代、違う文化で育ってきたからこそ、完全に理解し合えないことがあるのは当然です。

だからといって、あなたが無理に我慢したり、自分の気持ちを抑える必要はありません。

お互いが気持ちよくいられるように、少しずつ「心の距離感」を整えていくこと。 それが、長い目で見たときに親子関係をよりよく保つ鍵になるのです。

自分のSNSは、自分の心地よさのためにある

SNSは、あなたの思いを表現したり、誰かとつながったり、自分を発信する場所です。

誰かに合わせるためのものではなく、あなた自身が“安心していられる空間”であることが何より大切。

親とのつながりに悩んだときこそ、「私が心地よくいられるのはどんな状態だろう?」と問い直してみてください。

その問いかけが、これからのSNSとの付き合い方、そして親との距離感を優しく整えてくれます。

あなたは、あなたのままで大丈夫。 自分の感覚を大切にしながら、少しずつ、心が軽くなる方向へ進んでいきましょう。